出版情報

項目詳細
出版社岩波書店
発売日2010年3月26日
ページ数235ページ
ISBN978-4-00-005205-4

本の概要

『可視化の技術と現代幾何学』は、現実と見紛うばかりのコンピュータグラフィックス(CG)を実現するために必要な幾何学の理論と技術を解説した書籍です。​現象や計算結果を視覚的に理解するための数学的手法を、「可視化」を切り口にして紹介しています。​具体的には、曲面の微分幾何、離散可積分系、平均曲率一定曲面、離散微分幾何学、デジタル映像表現のための幾何学など、多岐にわたるトピックを基本から丁寧に解説しています。​

著者について

若山正人(わかやま まさと)氏は、1955年生まれの数学者です。​東京理科大学理学部数学科を卒業後、鳥取大学助教授、九州大学助教授を経て、九州大学大学院数理学研究院教授を務めています。​専門は表現論で、主な著書に『絶対カシミール元』(共著、岩波書店)、『技術に生きる現代数学』(編)などがあります。 ​

評価と感想

本書は、数学とコンピュータグラフィックスの融合を目指す読者にとって、非常に有益な一冊です。​理論的な背景から実践的な応用までを網羅しており、特にCGにおける幾何学的手法に関心のある研究者や学生にとって、貴重な参考資料となるでしょう。​ただし、内容は高度な数学的知識を前提としているため、基礎的な理解が必要です。​

重要なポイント

本書の特徴は、現代幾何学の理論を具体的な可視化技術に応用する方法を詳細に解説している点です。​特に、曲面の微分幾何や離散可積分系といったトピックは、CGの高度な表現技術を理解し、開発する上で重要な役割を果たします。​また、デジタル映像表現における幾何学的手法の紹介は、実際のCG制作に直結する内容となっています。​

まとめ

『可視化の技術と現代幾何学』は、コンピュータグラフィックスにおける幾何学的手法を深く理解し、応用したいと考える読者にとって、必読の書籍です。​高度な数学的理論と実践的な可視化技術の橋渡しをする内容であり、専門的な知識を深めたい方に強くおすすめします。