
児島襄著『日露戦争 第一巻』は、明治時代の日本が国家の命運を懸けて戦った日露戦争を詳細に描いた作品です。
以下に、本書の紹介をいたします。
1. 出版情報
項目 | 詳細 |
---|---|
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 児島 襄 |
発売日 | 1990年7月 |
ページ数 | 644ページ |
ISBN-10 | 4165063606 |
ISBN-13 | 978-4165063605 |
2. 本の概要
『日露戦争 第一巻』は、日露戦争の開戦から講和までを立体的に描いた全5巻の大作の第1巻です。
本書では、開戦に至るまでの日本とロシアの外交交渉、国内外の政治情勢、軍事的準備などが詳細に記述されています。
特に、明治という若い国家が総力を挙げて挑んだ戦争の背景や、両国の思惑、国際社会の動向など、多角的な視点から日露戦争の全貌を明らかにしています。
3. 著者について
児島 襄(こじま じょう、1927年 - 2001年)は、日本のノンフィクション作家・ジャーナリストです。
東京大学文学部卒業後、共同通信社に入社し、記者としての経験を積みました。
その後、作家に転身し、歴史や戦争をテーマにした作品を多数執筆しています。
代表作には、『日米開戦』『シーボルト』『平和の失速』などがあり、特に『日露戦争』シリーズは、綿密な取材と膨大な資料に基づく詳細な描写で高く評価されています。
4. 評価と感想
本書は、日露戦争を多面的に描写し、特にロシア側の事情や国際的な視点を取り入れている点が評価されています。
読者からは、「露国側の事情が詳しく書かれている点が興味深い」「日本側の勝利は兵士の勇戦奮闘によるところが大きかったことがわかる」といった感想が寄せられています。
また、戦争の背景や経過を詳細に描いているため、歴史愛好家や戦史に興味のある読者におすすめの一冊です。
5. 重要なポイント
本書では、日露戦争の開戦に至るまでの外交交渉や国内情勢、軍事的準備が詳細に描かれています。
特に、八甲田山遭難事件にも紙幅を割いており、当時の日本軍の状況や課題を浮き彫りにしています。
また、ロシア側の内情や国際社会の動向も詳述されており、日露戦争を総合的に理解する上で重要な情報が盛り込まれています。
6. まとめ
『日露戦争 第一巻』は、日露戦争の全貌を多角的に描いた歴史ノンフィクションの名作です。
児島襄氏の綿密な取材と膨大な資料に基づく描写により、当時の国際情勢や日本の立場、戦争の経過が詳細に描かれています。
歴史や戦争に興味のある方、明治時代の日本の動向を深く知りたい方にとって、必読の一冊と言えるでしょう。