
『アルタイの片隅で』は、中国の作家・李娟(リー・ジュエン)によるエッセイ集で、母親が中国アルタイの遊牧地域で開いた裁縫店兼雑貨店に訪れる人々や生活を描いた作品です。
出版情報
項目 | 詳細 |
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出版社 | インターブックス |
発売日 | 2021年10月5日 |
ページ数 | 242ページ |
ISBN-13 | 978-4924914698 |
本の概要
本書は、著者の母親が中国アルタイの遊牧地域で営む裁縫店兼雑貨店を舞台に、訪れる人々やその生活を描いています。
遊牧民たちにとって、小さなこの店はまるで百貨店のような存在であり、その日常が温かくユーモラスに綴られています。
厳しい自然環境の中での人々の生き生きとした姿が印象的です。
著者について
李娟(リー・ジュエン)は、1979年に中国新疆で生まれた作家です。
1999年頃から新疆北部のアルタイ遊牧地域で、母親が営む雑貨店を手伝いながら散文を書き始め、「南方週末」紙などにコラムを持つようになりました。
2018年には『遥遠的向日葵地』で中国文学最高栄誉の一つである魯迅文学賞を受賞しています。
他にも『冬牧場』『羊道』三部作など、多くの作品を発表しています。
評価と感想
本書は、読者から高い評価を受けています。
特に、厳しい環境下での遊牧民との交流や、自然描写の美しさが印象的との声が多くあります。
また、著者の温かい視点やユーモアが、読者に深い感動を与えています。
重要なポイント
本書の中で特に印象的なのは、遊牧民たちとの交流や、自然の厳しさと美しさを描いたエピソードです。
例えば、零下30度の環境での生活や、遊牧民の文化、習慣などが詳細に描かれており、読者に新たな視点を提供しています。
まとめ
『アルタイの片隅で』は、異文化や厳しい自然環境の中で生きる人々の姿を温かく描いた作品です。
李娟の繊細な描写とユーモアは、読者に新たな世界を紹介し、生きることの意味を考えさせられます。
異文化や自然に興味のある方にぜひおすすめしたい一冊です。